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[撮影環境・機材] ~レンズ編[2]~ フィギュア撮影におけるマクロレンズとズームレンズの違いを比べてみる

tool_lens_00.jpg

今回は「撮影環境・機材」カテゴリーとしまして、昨年末の補給物資でもある便利ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」の動作確認と画質チェックなどを行うついでに、普段行っているマクロレンズでのフィギュア撮影と、ズームレンズでのフィギュア撮影の違いなどを撮り比べ、簡単ですが記事に纏めてみたいと思います。(ついでって ^^;

[主題] フィギュア撮影用にデジカメ買いたいお!!

フィギュア撮影用にデジカメの購入検討されている方にとって「コンデジにするか?」「デジ一にするか?」という選択は、まず一番始めに超えなければならない悩ましい選択肢かと思います。(てか、悩みました ^^;
そして、この段階で「デジ一」を選択した際には「レンズってどうすりゃいいんだ???なんかマクロが定番みたいだけど、キットズームじゃダメなの???」的な部分でさらに悩むことになるかと思います。(てか、悩みました ^^;

このレンズ選びというのは、コンデジにするか?デジ一にするか?と同様の「諭吉さん的大問題w」もありますが、それ以上に「マクロレンズとズームレンズのどちらを選択すれば気に入った写真が撮れるのだろうか・・・」という問題のが大きいかと思います。

そんな訳で、今回はその辺の事を考えている方向けに、実際に撮影した画像を数点交えつつ、両レンズの違いなどを簡単ですが記事に纏めてみたいと思います。
※内容は何時ものように大雑把且つ、wantaの理解範囲内に限定されますので、参考程度にご覧いただければと思います。^^;

投稿日 2012年1月21日
レンズ[1] TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (マクロレンズ)
レンズ[2] AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR (ズームレンズ)
使用カメラ Nikon D90

撮影の条件はこんな感じです。
1.撮影台に置いたフィギュアを撮影。
2.三脚使用。
3.マニュアルフォーカスでピント合わせ。※背面液晶(ライブビュー)使用
4.データはRAW記録。

tool_lens_01.jpg

こちらの2本が今回比較するレンズになります。
※「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」は、ニコンのデジ一などで「キットレンズ」として同梱販売されている便利ズームレンズですね。

前置きは後回しにして、実際に撮ったマクロとズームの写真を比べてみる。

先に比較しちゃいますよ~。^^;

tool_lens_macro_01.jpg
tool_lens_zoom_01.jpg

[上]が「TAMRON SP AF90mm」マクロレンズ。
[下]が「Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm」ズームレンズ。

という訳で、こちらの写真は普段レビュー記事用に行っている現像・調整を施した画像になりますが、ご覧いただけますように、こんな感じでズームレンズでもマクロレンズと同じような写真を撮ることは十分可能で、画質もこの大きさであれば全く問題ありません。※詳しくは後述します ^^;

それでは、実際の撮影におけるズームレンズとマクロレンズの違いなどを検証してみたいと思います。

ここからが本題です。^^;

tool_lens_macro_02.jpg tool_lens_zoom_02.jpg

まず(A)のTAMRONマクロの写真ですが、これは単にフィギュアの頭から台座まで全体が収まるように撮影したものです。
そして、(A)の撮影したカメラの位置のままレンズをズームレンズに付け替え、ズームリングを回し焦点距離をTAMRONマクロと同程度の90mmあたりに合わせて撮影した写真が(B)の画像です。

すると、同程度の焦点距離に合わせた訳ですが、ご覧のようにズームレンズの方がフィギュアが小さく撮れています。
これは、レンズカタログの仕様などを見ると「撮影倍率」などという項目がありますが、主にこの性能の違いによるところになります。

[撮影倍率について]
簡単に説明すると「撮影対象物をどのくらいの大きさでカメラのセンサーに写せるか」という比率のことです。(端折り過ぎ ^^;
マクロレンズはその特性から、撮影倍率が高くマクロ(寄って)撮影ができますので、最短撮影距離で対象物を実寸(1:1)で撮影できたりと、センサーに大きく写す性能に優れていたりします。(多分これであってる筈 ^^;
※(B)の写真で使用したズームレンズの撮影倍率が(A)のマクロレンズより低い為に小さく写ったということになります。(多分 ^^;

tool_lens_macro_02.jpg tool_lens_zoom_03.jpg

ということで、(A)のアングルと似たように写す為に、カメラ自体を少しフィギュアに近づけ撮った結果が(C)の画像になります。
これでだいたい一緒のアングルになりました。

[最短撮影距離について]
(C)の写真はカメラをフィギュアに近づけた訳ですが、この近づける行為にも限界があり、これもレンズの仕様に「最短撮影距離」という項目があります。
これは理解するのは簡単で、撮影対象物からカメラのセンサー位置までの距離を示しており「仕様の距離を越えて近づけるとピントが合いませんよ~」ということになります。

撮影倍率とか最短撮影距離とかよくわからんが、結局どんだけアップで撮れんのよ???

はい、「撮影倍率」とか「最短撮影距離」などという用語が出てきましたが、結局のところは実際に使ってみないと分からない部分が多いと思います。
なので、両レンズで目一杯アップで撮ってみましたの図をご覧ください。

tool_lens_macro_03.jpg tool_lens_zoom_04.jpg

こちらが、ピントの合う範囲内で出来る限り近づけてアップで撮った写真ですが、最早説明不要ですね。
マクロレンズ圧倒的過ぎワロタ ^^;

ちなみに両レンズの「最短撮影距離」と「撮影倍率」は、それぞれこんな感じです。
「TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model272E」 最短撮影距離 0.29m、撮影倍率 1:1(等倍)
「Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」 最短撮影距離 0.45m(ズーム全域)、最大撮影倍率 1/5(0.2倍) ※サイトの仕様には倍率記述がありませんが、紙のカタログには記述があります。

お顔のアップ撮りなどにはマクロレンズが最高!!

なので、こんな感じの↓アップな写真を撮りたい場合にはマクロレンズがとても有効です。

tool_lens_macro_04.jpg
tool_lens_macro_05.jpg
tool_lens_macro_06.jpg

お顔のアップ撮りが大好きなwantaにとって、マクロレンズは欠かせない撮影機材の1つだったりします。^^;

[トリミング作業について]
キットレンズなどで、あまりアップで大きく撮れない場合でも画像処理ソフトなどを使い、後処理の工程で擬似的にアップ撮りをしたかのような写真にすることも可能です。
例えば、こんな感じ↓の作業になります。

tool_lens_macro_07.jpg
tool_lens_macro_08.jpg

こんな感じで、[上]の画像のように「白く半透明の部分」を切り落とし、捨ててしまうことにより、[下]の画像のようにアップで撮ったかのような感じになります。
この作業のことを「トリミング」といったりします。

焦点距離によってパース(奥行き感)の付き方が違います。

簡単ですがこんな感じ。

tool_lens_zoom_07.jpg
tool_lens_zoom_08.jpg

[上]が焦点距離が最も広角な「18mm」で、[下]が最も望遠な「105mm」になります。
広角側はパースが強く付きますので撮影物が歪んで見えますが、望遠側のパースは弱くなっていきます。

物撮りにおいては、あまりパースがきつくない方がいいかと思いますが、フィギュアなどを迫力のあるイメージで撮ったりする際には広角のレンズでパースを意図的に強くするのもいいかもしれませんね。

[撮影環境・機材]~レンズ編~ TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 & SIGMA MACRO 50mmF2.8 EX DG
こちらの記事では、マクロの90mmと50mmを比較しておりますので、よかったら合わせてご覧くださいませ~。

最後に、マクロレンズとズームレンズの画質について比較してみたいと思います

やはり、マクロとズームの画質がどんなもんか? 気になるところですよね。^^;

tool_lens_zoom_05.jpg
tool_lens_macro_09.jpg

まず、[上]の画像はズームレンズで目一杯アップで撮った写真になります。
そして、[下]の画像は[上]のアングルに合わせてマクロレンズで撮った写真になります。

それでは、ピントを合わせた瞳辺りを画像の実サイズ(100%)でご覧ください。

tool_lens_zoom_06.jpg
tool_lens_macro_10.jpg

※ピント合わせは、カメラ背面液晶でのライブビューを使いwantaなりに全力で合わせた(つもりの)結果です。 ^^;
瞳内の絵柄をご覧いただくと、マクロの方はシャープな写りで解像力も高いのは当然ですが、[上]のズームの方もかなり健闘していて良好な解像力だと思います。

なので、wantaの認識としては、画質的にマクロとズームとでは「画質に大きな差があるか?」と問われれば、「それ程の差は無い」という認識だったりします。
フィギュア撮りにおいて「画質(解像力)」のみをピンポイントで考えるとすれば、大きな差は無いとも言えますが、逆に大きな差があるという認識でもあったりします。(どっちなんだよと ^^;

最終的に何のメディアに落とし込むのか?という事が重要で、ウチのようにwebサイトに画像サイズを縮小して表示させるのであれば全く問題ありませんが、最終的に大きなサイズでプリント出力をしたりするのであれば、その差を感じることがあるかもしれません。
※[重要]フォトショップなどの画像編集ソフト上で「拡大してニヤニヤしたいw」ということでしたら、それはもう全力でマクロレンズをオススメしますw (ということです ^^;

[まとめ] ズームレンズとマクロレンズ選択におけるwantaなりのポイントなど

フィギュアの撮影において、wantaが撮影時に一番楽しく感じる超重要なポイントは「好き勝手に気に入ったアングルで撮れる」という事だったりします。
なので、そのポイントが低いと「つまらない」ということになります。

今回比較したようなキットレンズなどは手軽に買えますし、そこそこズームも出来て便利で画質的にも問題ありませんが、やはり撮影の自由度で言うとマクロレンズには到底敵いません。
そこにおいて、マクロレンズは好き勝手なアングル(アップなど)で撮ることを可能としてくますので、そこがwantaなりのマクロレンズオススメポイントだったりします。

ズームレンズは、当然ですがマクレンズロの短焦点と違い、焦点距離を変化(ズーム)させることが出来ます。
ウチではマクロの90mmでは入りきらない大きさの外箱などは、より広角なシグマの50mmのレンズやキットレンズに切り替えて撮影していたりします。※まぁ、キットレンズ(標準ズーム)があると何かと便利です ^^;

以上、[撮影環境・機材] ~レンズ編[2]~ フィギュア撮影におけるズームレンズとマクロレンズの違いを比べてみる でした~。^^;
ご質問やご指摘がありましたら、コメント欄からお気軽にどうぞです。

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[カテゴリー] 撮影環境・機材

コメント:4

あさひわ@よつばとフィギュア 12-01-21 (土) 21:36

おつかれさまです。私も時間がないときはたびたびズームレンズを使いますが、いつもはマクロレンズオンリーですね。フルサイズ用レンズをAPS-Cセンサー機で使う人が多いですが、その恩恵はレンズの欠点(おもに周辺部に集中)を無視できる点にありますよね。WANTAさんの作例でも、18-105mmは顕著な周辺減光が。

wanta 12-01-22 (日) 22:57

あさひわ さん
本年もお世話になってます~。
 
今回はもう少し詳しくレンズの事を書くべきかな~?とも考えたのですが、この記事を読まれる対象を「これから購入検討されている方」を想定して内容をだいぶ限定してみました。
ご指摘の周辺光量落ちや、フルサイズ・APS-Cサイズのカメラ、またそれ用のレンズ特性などいろいろありますが、今回はなるべく小難しい事柄は避けて焦点距離の35mm換算値なども書かないようにしてみました。
 
>18-105mmは顕著な周辺減光が。
バッチリ出ましたね。^^;
一応このレンズでの撮影見本なので、記事内で言及はしていませんが周辺光量落ちの補正はせずにそのままアップしてみました。

匿名 12-02-06 (月) 8:30

いつも拝見させていただいております。

さしでがましいかとは思いますが、今回の記事について一点だけ、、、

マクロレンズとズームレンズを同じ位置から使った際に像の大きさが異なるのは、撮影倍率ではなく焦点移動によるものかと思われます。

マクロレンズのようにヘリコイドの回転角が大きく、光学系の繰り出しが大きいレンズでは、接写時の焦点距離が長くなる傾向にあります。

撮影距離にも寄りますが、90ミリマクロならば実質100ミリかそれ以上の焦点距離になっている筈です。

ファインダーを覗きながらヘリコイドを最短側に回せば、カメラの位置が変わっていないのに像が大きくなっていくのが確認できるかと思います。

wanta 12-02-07 (火) 0:31

匿名 さん
コメントありがとうございます!!
 
ご指摘いただきました焦点移動の件ですが、この記事を書いている時は全く頭にありませんでした。^^;
よくよく考えてみると、確かに単焦点のマクロレンズでもアングルを決めてピントリングを回しているとレンズ鏡胴の移動により、像の大きさが変化しますね。
 
いつも撮影していると「あ、ピント合わせたら(少し大きくなって)フレームからでちゃったからカメラ離さなきゃ」とか、逆に「ピント合わせたらちょっと小さかったからカメラ近づけるか」などは、いつもの事なので感覚的に理解している部分はありましたが、あまり深く考えていませんでした。
単純に、同じ焦点距離なら倍率が高いほうが大きく撮れる!!くらいの認識で書いていました。^^;
 
>撮影距離にも寄りますが、90ミリマクロならば実質100ミリかそれ以上の焦点距離になっている筈です。
感覚的には、寄っている状態の方が像の変化が大きいような~?という認識がありますね。
 
>さしでがましいかとは思いますが、今回の記事について一点だけ、、、
とんでもございません!!ご指摘ありがとうございます!!
※コメント頂いた際にコメントが直ぐに反映されていなかったようですが、これはWordPress内で時々問題ないコメントを誤認識してスパム扱いする事がたまにありして、それです。(申し訳です ^^;

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